なき母が残してくれた、梅酒
ぼくの誕生日は6月。
梅の季節だ。
この時期に八百屋に梅が出るのは、なぜかまだ値段が落ち着かない。
誕生日を終えて10日も経たないうちに、半分以下に下がるのはわかっていても、必ずその日に作ってくれた。「武士は食わねど高楊枝」といったところか……。
母は毎年忘れずに誕生日プレゼントとして梅酒を作ってくれた。
認知症が少しずつ始まってからは、忘れてしまった。
それが3年前のこと。
この写真のものは平成7年に作られたものだ。
大切に、大切に飲んで行こうと思う。
by LiberaJoy | 2006-07-17 17:10 | おいしいもの